GOGAKUDOの鈴木です!
今回は、私の長期留学経験をお話したいと思います。海外に長期で行ったから学べたことや得られたもの、準備や学びなど様々な視点でお話しています!
Youは何しに留学へ?
自分の語学力を試すためにアメリカで1年間インターンシップに参加してきました。
中学〜大学生の間で数ヶ月間の海外留学は何度か経験していたものの、長期留学へのあこがれを昔から持っていました。高校時代に長期留学をしたいと実際にエージェントに相談していた時期もありましたが、語学力の不安が大きすぎて断念、その後、大学で海外の友人と会話をする中で英会話力を磨き、「英語を使い、英語で学ぶ」機会を求めて留学に行きました。タイミングは大学2年生終了後です。
Youはどこに留学へ?
私が留学したのは、アメリカ西海岸ワシントン州のシアトルという大都市です。
シアトルに短期滞在経験があったこと、東部西部には留学経験が有ったことから、シアトルを選びました。治安がとても良いとは言えませんが、女子留学生が一人で街を歩いても心配がないという観点でも留学先を選んでいました。
世界的に有名な企業の本社が多く(スターバックス、microsoft、amazonなど)、街も活気にあふれています。
留学は楽しかった?
たのしかったです!!
インターンシップをしながら現地大学に通ったため、沢山の人と出会う機会があり、友人たちと非常に濃密な時間を過ごすことができました。
留学で大変だったことは?
語学を学びに行くのではなく、大学講義受講やインターンシップ参加など語学力を実践の中で使っていく生活を送っていたため、息抜きなくハードスケジュールで日々を過ごしていたことです。時間の使い方は難しかったですが、現地でしかできない経験をたくさんできたと思います。
あと、シアトルの交通機関はバスが主流なのですが、バス乗車がとても苦手で、バスの乗り方に手こずりました。日本では決まったバス停から決まったバス番号に乗るという経験はありましたが、バスを使いこなして出かけた経験が少ない電車大好き人間です。帰国直前になってもバス乗車を間違えることがあり、出掛けたい場所があると友人が心配だからと車で送ってくれることもありました笑
ここからは私の留学体験をより細かく説明していきます!
留学準備
留学は、エージェントを通して行ったためホストファミリー決定や飛行機チケット、ビザ取得、大学の手続きに至るまですべてお任せしていました。私が作業したことは、日本の大学休学手続き、写真の提出、ホストファミリー決めに使われる自己分析のような資料、留学の理由を述べた英語エッセイ程度だったと思います。
語学面での準備は特別なことをやっていた記憶はありません。しかし、大学に海外からの学生が多くいることもあり、英語を使ったコミュニケーションを大学入学してから日常的に行っていました。
留学のきっかけ
幼い頃から海外の人と会う機会が多く、海外ドラマや映画にもふれあいながら育った結果(小学生の頃は内容はあまり理解していなかったと思いますが、フルハウスやアルフなどを英語で楽しんでいました)、海外での生活に漠然とした憧れを昔から持っていました。
また、中学時代に短期留学した先が厳格なキリスト教徒の家庭で、「思ってたんと違う」留学体験をしたことで世界には知らないことがたくさんある!と学んだことも一つだと思います。厳格なキリスト教というと分かりづらいかもしれませんが、例えば電気を使ってはいけないという教えを守るために、洗濯は洗濯板、車の代わりに馬車生活でした!
数ヶ月単位の留学は中高大と経験しており、いつか長期で留学へ行きたい(なんとなくかっこいいから)とずっと思っていたことが一番のきっかけであり、留学を決めた理由です。
家族の同意
父が学生時代に長期留学の経験があり、留学に行くことにとても賛成してくれていました。幼い頃から海外旅行や短期留学も経験させてもらえており、挑戦したいことをいつも応援してくれる家族のサポートはとても大きかったです。
費用
約300万円程度の費用がかかり、両親が負担をしてくれました。その他生活費や食費、交通費なども必要でした。シアトルは物価が他の都市よりも高い傾向があり、実際、カンザス州に留学していた友人がシアトルに遊びに来てくれたときは「すべてのものが高い」と言っていました。
私費留学のため、1年間大学を休学しているため1年間という時間も費やしたことになりますが、トレードオフで考えると、時間やお金で測れない学びを得ることができたと思っています。私の大学は休学する人がとても多く、1年間の休学費用は1万円です。
友人
大学とインターンシップで現地の同年代の友人がたくさんできました。私のように留学できているアメリカ以外出身の人や、生まれも育ちもシアトルの”Seattleite” と呼ばれる人まで多様な人と出会い、国内旅行や買い物に毎週のようにでかけていました。
大学が西海岸でも歴史ある大型州立大学だったこともあり、街を歩けば大学OBOGに出会い、「何勉強してるの?」「学校楽しい?」など話しかけられることもありました。
大学スポーツが盛んであったため、アメフトの試合に行って隣に座る学生と叫びまくったこともありました。非常にフランクな人が多く、友達作りには苦労しませんでした。
楽しさ
「マイノリティになる」という小さな経験の積み重ねが「私、海外で生活してるんだ〜」と日々感ることができ、そこに楽しい!嬉しい!と感じることが多かったです。日本で生活をしていると、日本人に囲めれて生活することが多く、少数派として日本の代表のような気持ちを持ちたかったのかもしれません。
生活自体は、大変なことも悩むことも沢山ありましたが、その時しかできない経験が多く、楽しいでは言い表せませんが、間違いなくかけがえのない時間だと思います。
成長度
自分の成長のために渡米していたため、成長度は高いと思います。目的を持って日々を過ごしていたことが大きな要因だと感じます。英語を学びにいたのではなく、「英語を使って学びを得る」ことを意識して生活していたことも大きいかもしれません。旅の恥はかき捨てと言いますが、留学の失敗は経験と笑い話になると思い、様々なことに挑戦し、実際に失敗もたくさんしましたが、学びや成長に繋がったように感じます。
留学中、日本人と会う機会がとても少なかったことも一つの要因だと思います。大学でもインターン先でも日本人の人が少なく、わざと日本人コミュニティに近づかないようにしていたこともありますが、シアトルに遊びに来てくれた友人含め、日本人には1年間で5人しか会いませんでした。語学学校や大学の日本人サークルに入ると、出身国で固まってしまうという話をよく聞くので、少し状況が異なるかと思います。日本人に会わないでいると、日本語が恋しくなる瞬間が必ずあると思うのでその気持ちはとても分かります…私もNetflixでどんな人が見るんだろうと思っていた日本総本家を見ていた時期がありました笑
恋愛
私は特にありませんでしたが、韓国人の友人はアメリカに来ているのにフランス人の彼氏が欲しい!と奮起していました笑 大学では、国際色豊かな仲間との時間を過ごすことができたため、多様な人と出会うことができました。
文化体験
ドイツ系のアメリカ人の家庭にホームステイをさせていただいていました。サンクスギビングやハロウィン、クリスマスなどが楽しいイベントではなく、家族の「文化」としての根付きがあり、毎回のファミリーパーティーに参加させてもらったことが印象に残っています。食事を全員でイチから作ったり、飾り付けをするなど規模感も大きく、とても楽しかったです。誕生日も盛大に祝い、ケーキもこんなに使う?という量の卵を使って生地から手作りしました。
その他、大学では移民や二世、日系など様々なバックグラウンドを持つ人と過ごす時間も多くあり、楽しいだけではない苦労話もたくさん聞きました。印象に残っているのは、日系人の友人のおばあさまのお話を聞いたことです。日本の歴史の教科書には載らない日本人の歴史を聞くことができたのは、非常に貴重な体験でした。
異空間
シアトルでは一部の麻薬が合法化されており、街中でマリファナを使っているどう見ても危険な人に時々遭遇することがありました。日本で生活をしていて味わったことがない何とも言えぬ怖さがあり、ホストマザーには麻薬中毒者の多いエリアには近づかないほうがいいとのアドバイスも頂いていました。
学術の満足度
大学の授業と同様、自分の興味のある学問を学ぶことができたため、非常に満足度が高かったです。私は日本の大学ではあまり見かけないYogaの授業を、友人はChoir(合唱)、他にもRunningのクラスなど専門分野外の授業も豊富で、授業選びから楽しかったです。
学部によって講座数は異なると思いますが、大学全体で学部の授業数は約1800から選ぶことができ、友人は大学院の授業に潜り込んでいました。
授業の内容はレベルが高く、理解して課題をこなすことで精一杯でした。英語を使う機会を増やすためにディスカッションやプレゼンテーションのアウトプットが多い授業を選択していたため、期末の時期は毎日友人とプレゼンテーションの練習をしていました。
遊び
平日は大学授業とインターンがあったため、主に週末に友人と買い物や食事をすることが多くありました。現地出身の友人に案内してもらったシティツアーや、カリフォルニアのディズニーランドへ行ったりと、シアトルに留まらずに遠出の旅行もしました。スポーツ観戦が趣味のため、MLBの試合に月に2.3回、大学の試合にも通っていました。
家で過ごす日は、ホストマザーとおすすめの映画をNetflixで見せ合いっこして、そこに使われている英語を教えてもらう不定期イベントを行ってました。自分なら選ばないようなチョイスが多く、映画とも英語とも出会いがあり、ホストマザーと過ごす大切な時間でした。
英会話レベルの成長度
TOTEICスコア上での成長はあまり感じられませんでしたが、スピーキングに関しては思っていることが留学前と比較すると少しはスムーズに出てくるようになった、と感じています。今はコロナで海外の友人と会うこともなく、SNSやチャットばかりなので当時と同じレベルが維持されていないかもしれませんが、プレゼンテーションやインターンシップで出会った新しい英語や言い回しは学びに繋がっており、成長と言えると思います。
留学に行ってすぐは英語を話すことを少し不安に感じていましたが、大学の友人が「母語が英語の人意外とそんなに多くないよ!困ったらみんな助けてくれるよ!」と言ってくれたことで、話すことに抵抗が少しなくなりました。さすがにアメリカに留学に行っていたので、英語が母語の人はたくさんいましたが、みんな優しく助けてくれました。
モチベーション
日々、課題やインターンでのタスクに追われていたこともあり、この作業の結果で得られるものはなんだろう、と常に考えて作業していたこともあり、モチベーションは保たれていたと思います。インターンでのイベントの企画を行っているときには、友人にインタビューを行って参加したいと思ってもらえる企画づくりに邁進したこともありました。
私は、「英語を使うことで何か学びを得る(今思うと超ざっくりとしていますね!)」ことが目的で留学に行っていました。語学での目標だと、まあ会話はできるしな〜と自分に甘くなってしまうので、語学以外の面で目標などを立てることで、モチベーションを保てていたことが私には良かったのかもしれません。
週末や夏休みは完全オフの日を何日か作り、なんもしないぞ〜とYouTubeやNetflixを見て家でダラダラと過ごすことでメリハリを付けていました。ストレスがあっても毎日を楽しむことは忘れませんでした。
目的や目標を意識する、やる気は永遠には続かないのできちんと休むの2点を意識していました。
ストレス
シアトルは日系人が多いということもあり、日系スーパーで日本食を調達できたり、本屋で日本の本を立ち読みしたり、アジアから来ている友人たちとチャイナタウンに母国の味を求めて買い物や食事に行ったこともありました。
小さなストレスは日常的にありましたが、休みの日に楽しい予定を入れて、ストレスを見すぎないようにしたり、学校のジムを使って運動をしていました。日本の家族とも頻繁に連絡をとっており、どうにも収まらない愚痴を聞いてもらうことも多々ありました。
同じ家にホームステイしていた香港の子は、香港のamazonで買い物してシアトルに荷物を届けてもらうとストレスが軽減するよ!とアドバイスをくれたこともあり、技術の進歩で留学を乗り切ることができたのは間違いありませんね…感謝です!
限界を感じる数歩手前で休んだり、ストレス発散をすることが留学生活を楽しく乗り切る秘訣です。
留学経験をまとめながら気づいたこと
・目的を持って日々を生活することが、失敗や成長につながる
・英語は使うことで伸びる!
・海外の人に揉まれる環境に身を置くと、思ってもいない学びや気付きが得られる
ということです。息抜きをきちんと取ることも忘れてはいけません。
これらを踏まえると「Youは何しに留学へ?」は心に留めておいて損はないかもしれない言葉だと感じます。留学海外へ行きたい理由や語学のレベルやは人それぞれですし、留学中も楽しいことや嬉しいことだけでない様々なことがあると思います。
しかし、困難にぶつかるということが留学に行った最大の学びです。乗り越えられないこともあるかもしれないけれど、留学中に見聞きしたことや感じたことが、留学後の自分に少なからず影響を与えていると感じます。海外への留学。不安なことや心配になることはあると思いますが、それを上回る楽しいことや学びが得られると信じています。
留学経験者の話が少しでもお役に立つと嬉しいです!