GOGAKUDOの田中によるリアルすぎる海外留学体験。
実際に海外に行ったから得られた経験、新型コロナが流行するタイミングだからこその出来事。海外でのオンライン授業も体験した田中が今、留学に行くことを考えている人に伝えたい3つのこととは?
ぜひご一読ください!
私は小さい時から好奇心旺盛で、海外での生活や英語で人とコミュニケーションを取ることに興味が強くあったので、いくなら大学生の間だと思って留学を決意しました。人生1回なので、一度くらいは海外で生活してみたいという思いが最大のきっかけかも知れません。現在は教員志望ではありませんが、教育学部で英語の先生になりたいと思っていたこともきっかけの一つでした。また、幼少期から小学校に入るまでの間、こども英会話スクールに通っていたことも英語が好きになった理由の一つかも知れません。
私はカナダのトロントに留学することにしました。私が、北海道の田舎出身ということもあってカナダ1の大都市で自然も豊か、様々な人種が暮らしている多文化共生の都市ということでトロントを選びました。
留学前の準備に関しては、語学面以外は留学エージェント会社が代行してビザの手配などをしてくれたので自分で準備するものはほとんどありませんでした。費用は1年で200万ほどでした。エージェントを使った私費留学だったのでこれくらいの金額がかかってしまいましたが、大学を経由した交換留学制度であれば費用はもっと抑えることができると思います。語学面の準備に関しては、発音を週一回程度、大学のネイティブの先生に指導してもらっていたのと自分で単語を少しやっていたくらいでした。留学前は、英語はカナダで勉強すればいいや、くらいの軽い気持ちでいました。
私が通った語学学校では、総合のクラス・文法・スピーキング・会話・発音などの授業がありました。私は受講しませんでしたが、TOEICやTOEFL, IELTS, スピーキング・ライティングにフォーカスした授業もありました。この学校はEnglish Only のルールが徹底されていたので、完全に英語環境の中で学ぶことができました。このルールがしっかりしていない学校だと母国の人同士で集まって母国語を話してしまうということもあると聞いたことがあります。
友人は語学学校の中ですぐに作ることができました。特に南米の人たちはかなりフレンドリーで一日目から仲良くなることができました。ただ、語学学校にはネイティブの学生は来ないので、ネイティブの友人を作るのは難しかったです。なので、私がネイティブスピーカーと話すのは、語学学校の先生とホストファミリーくらいしかありませんでした。
入学したては授業についていくことだけで精一杯でした。日本でオールイングリッシュの環境をほとんど経験したことがなかったので、その環境に慣れることだけでシンドかったです。特にスピーキングの力が足りなすぎて、自分の言いたいことを英語で表現できないことがもどかしかったです。さらに、入学から3週間後にはトロントでロックダウンが始まってしまい、オンライン授業へと変更になってしまいました。オンライン授業だと、休み時間に会話をしたり、放課後に友人と遊びに行けなかったので英語で会話をする機会というのは通常と比べてかなり減ってしましました。
オンライン授業になってから、留学にきているのに外に出ることができないということやせっかく作った友人に会うことができないといったストレスで英語学習に対するモチベーションを保つことがかなり難しくなってしましました。時には授業をサボってゲームをしたりNetflixを見たり、日本の友人と電話をするといったこともしていました(本当にダメ人間でした)。
そんな私でもなんとかオンライン授業を続けて3ヶ月が経つ頃にはかなり英語になれることができました。コロナの影響でモチベーションも低く、英語を普段の生活で話す機会も少ない、お金を払っているからなんとなく受けていたオンライン授業でも3ヶ月ほどで効果を感じられるようになったので、よりモチベーションも高く目的を持っている皆さんでしたら、短期集中で英語を身につけていけるのではないかと思っています。
約5ヶ月カナダにいて、3週間しかまともに外出ができなかったですが、そんな中でも多少海外を感じることができました。まず良くないことから言うと、人種差別を実際に体験したということです。
1度目は、ロックダウンになり暇だったので一人で公園を散歩していた時のこと。前から小学校低学年くらいの白人の男の子3人が歩いてきました。私とすれ違う時、彼らは明らかに嫌そうな顔をして、大袈裟なほど私を遠ざけてすれ違っていきました。その行為自体も多少はショックでしたが、そんな小さな子供たちにも「人種差別」という概念があることがよっぽどショックでした。
2度目は、駅構内で60歳くらいのおばさんに「カナダから出ていけ」「中国に帰れ」などと叫ばれました。バンクーバーにいた私の友人も石を投げられたそうです。滞在していた時期が悪かったですが悲しい出来事でした。
ただ、そんな人たちはごく少数で楽しい経験も多くありました。
特に素敵だなと感じたのはお店などでのスモールトークです。店員さんが挨拶をしてくれて、レジ打ちをしている間に会話をする。会話をしなくてもほとんどの店員さんは「Hi, how are you?」と挨拶をしてくれて言葉のキャッチボールができる。会計の最後も「Have a nice day.」「You too.」といったやりとりもあります。日本だと、「いらっしゃいませ」と店員さんが言うだけで一方通行ですが、カナダでは双方がコミュニケーションを取るので素敵だなと感じました。
また、初対面の人に対する反応も少し異なるのではないかと感じました。日本ではまず、知らない人と街中や電車・バスで目があっても笑顔は向けませんが、カナダでは多くの人が笑顔で目を合わせてくれたり、時には会話をすることもありました。日本でそんな経験は滅多にないので、こんなにフレンドリーに話してくれるんだと嬉しい気持ちになりました。
ここまで私の留学体験を長々と書いてきましたが、今日伝えたいポイントは3つです。
① 留学前の準備
② 留学、または英語を学ぶ目的をはっきりと持つ
③ 英語オンリーの環境が大切
まず、留学前の準備に関してですが英語力をできるだけつけたほうが良いと言うことです。私はカナダに行ってから勉強すればいいやという気持ちでいましたが、それは本当にもったいないと思います。最初の1.2ヶ月は自分の伝えたいことを伝えられなくて本当に辛かったです。最初からバンバン英語でコミュニケーションを取れた方が絶対に苦労しないですし、何よりそっちの方が楽しいですよね?それに、英語力が高い方が奨学金制度や交換留学などを使って費用を安く抑えて留学ができるかもしれません。また、語学学校ではなく、海外の大学に留学をしてよりネイティブと接する機会の多い環境で英語や、自分の学びたい分野を学べるかもしれません。日本にいるうちに英語力をできるだけ付けておいて悪いことは一切ありませんね!
次に、留学に行く目的やそこで達成したいこと、英語を勉強する目的というのは絶対に持っていた方が良いと思います。私の留学へいった目的(そもそも目的と呼べるかもわからない)は海外で生活してみたいという軽―い理由でした。もちろん英語で外国人とコミュニケーションを取れるようになりたいという理由もありましたが。そんな中、コロナでロックダウンになって海外生活を感じることもできず、私のモチベーションはどんどん失われていきました。もし私にもっと強くはっきりした目標や留学生活の中で達成したいことが定まっていれば、たとえオンライン授業になっていたとしてももっとモチベーションを保ちつつ勉強し、更なるレベルアップができたのではないかと少し後悔しています。
最後に、英語オンリーの環境が何より大切だと思っています。
留学前に英語オンリーの環境はほとんど経験してませんでしたが、英語オンリーの環境を留学で経験して自分の英語力の伸びを感じることができました。やはり、慣れるまでは少し大変ですがそこの期間を頑張れば後から大きな伸びが待っていると思います。日本でなかなか英語環境を作ることは大変かとは思いますが、自分で英語だけで試行する時間を作って独り言を言ってみたり、洋画を英語字幕で見るなど英語だけの環境に少しでも触れることで変わってくるかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。