アソビ特化型英会話教室「語学堂」を運営する株式会社進鳳堂。
ここで働くユニークな社員を紹介するコーナー【Unique buddies】。
第3回目は、中央アジア”ウズベキスタン”出身の アブドラジョン・エラガショブ を紹介します。
中央アジア諸国の経済変化に関する研究を評価され、文部科学省COIの元での阪大生体信号解析プロジェクトリーダーに抜擢。
5ヶ国語(英語、ウズベキスタン語、ロシア語、トルコ語、日本語)を操るマルチリンガルプレイヤーが描く壮大な未来とは?
■今でも日本の技術は世界トップクラス
——広報)さっそくですが、アブさんが日本に来た理由について教えてください。
アブ)日本の技術と伝統文化に興味がありました。私たちはSONY、TOSHIBA、Canon... など日本企業の技術を参考に発展してきました。世界のどこを見ても日本技術の一端が見えてきます。三菱グループは、発明の特許という点では世界ナンバーワンです。ウズベキスタンに限らず、世界のあらゆるところで日本の技術(車、テレビ、電話などのハードウェア製品)は参考にされています。このような背景から、日本に来ることで、多くのことを学び、経験することができると思いました。そして、日本に着いた日、日本に来たことが自分にとって最良の決断であることを確信しました。
技術以外では、日本の文化が好きです。私が日本人から最初に受けった贈り物は「折り紙」でした。日本には素晴らしい文化があり、それらはもっと世界へ発信されるべきだと感じています。
——今なお世界からみた日本は技術大国なんですね。アブさんの故郷、ウズベキスタンはどのような国ですか?
ウズベキスタンは、多くの才能ある人材で溢れています。非常に多様な社会であり、長い歴史を持っています。ロシアがソ連だった当時、ウズベキスタンはソ連のカリフォルニアと言われていました。ウズベキスタンの観測により20個以上の星が発見されたり、その他にも自動車、飛行機、無線、鉄道、生化学製造の拠点だったのがウズベキスタンです。今は世界で一般的に使われる「アルゴリズム」という言葉は、ウズベキスタンの発明家アル・カワラズミの名前に由来しています。また、"メディシン"はイブン・シーナに由来しています。しかし残念ことに経済面では、ウズベキスタンはうまくいっていません。なぜなら、ウズベキスタンの大企業の多くは政府所有だからです。景気が悪くなっても、教育や医療が無料であることを喜んでいる人たちがいます。それでも、ウズベキスタンのアートはとても尊敬さされるものとなっています。何世紀にもわたって、中央アジアの芸術家や建築家たちが多くの壮大な芸術を生み出し、現代美術やペルシャ・イスラム混合美術が発展しました。混合美術は、ウズベキスタンのレジスタン、インドのタージマハル、ロシアのヤルタのサライなどが有名です。
■多くの経験を積んだ学生時代
——「アルゴリズム」はウズベキスタンで生まれた言葉なんですね。ウズベキスタンという国がどういう国なのか少しずつ見えてきました。学生時代はどのようなことを勉強ていましたか?
大学時代は、色々なことに興味を持ちました。私の専攻は金融経済でしたが、ITに関することも勉強をしていました。ビッグデータ分析、データ構造、パイソン、機械学習、クリプトカレンシーなど・・・。あとは、日本のことを深く知るために宗教や歴史の授業も受けていました。
ハーバードビジネススクール、SAP、アジア開発銀行研究所、Googleのオンライン授業に参加するなど、学校以外の時間も有効活用し勉学に励んでいました。
その中でも、SlushというIT系NPOにも参加したことは私にとって素晴らしい経験となりました。この話はまた別で話したいと思います(笑)
また、専攻が経済学だったので、「カピタリスト」という研究会を立ち上げ、中央アジア経済の研究も行いました。
研究の傍ら、ジオサーチという会社やシティバンクの投資部門でインターンもし見識を深めていきました。
■進鳳堂で教育を変える
——非常に多くの経験を学生時代にされていたんですね。進鳳堂との出会いはどのようなきっかけで?
友人のFacebook投稿がきっかけでした。それは、進鳳堂主催「日本の文化体験」のイベントに関するもので、私はタイトルに惹かれ、申し込みをしました。言うまでもなく、そこでの体験は非常に素晴らしいものでした。
また、主催企業である進鳳堂の代表小倉さんはコミュニケーション能力に長けていて、様々な国で経験を積んでいる。小倉さんと話すたびに進鳳堂のことに興味が湧いてきましたね。
——小倉社長に対する一目惚れということですね?(笑)入社を決めた要因はなんでしたか?
一目惚れ・・・・にしておきましょう(笑)日本語難しい・・・
就職活動では、IT関連の仕事を探していました。しかし、進鳳堂と出会い、ビジョン・ミッションを知ってからは頭から進鳳堂のことが離れることはありませんでした。
なぜなら、EducationTechは教育の未来だからです。そしてチーム・進鳳堂は未来的なプロジェクトに取り組んでいます。進鳳堂では学ぶことがたくさんあり、教育を変える一員になれる。それは自分や周りの人の助けることにつながると考えました。
加えて、進鳳堂は自由な思想を支持する会社です。進鳳堂に参加することは、素晴らしいチームの一員であることを意味しています。
——日本での生活や働き方についてもお聞きしたいのですが、日本において言語・マナー・ハードルをクリアするのはとても難しいと思いますが、その点はどのように考えていますか?
仕事を始める前は、私の日本語のレベルが足りているかどうか、本当に心配でした。しかし、進鳳堂の先輩や同僚がいつも日本語のレベルアップを助けてくれているおかげで、日本語が「不安」から「Fun」へと変わっていきました。
また、外国人である私は、いつも日本のマナーに苦戦しています。苦戦はしていますが決してネガティブなものではありません。日本のマナーはとても面白く、もっと知りたいと思えることばかりです。併せて、進鳳堂はグローバル企業なので、日本のマナーだけでなく、アメリカ、台湾、タイのマナーを学ぶ機会もあります。異文化の融合というハードルをクリアすることは難しいことですが、『no easy way out』。チーム・進鳳堂の素晴らしい仲間と一緒に、浮き沈みを乗り越えられるように頑張ります。
■次なるイノベーションを担うリーダーへ
——安心してください、日本語上手ですよ。アブさんの現在の仕事内容についても教えていただけますか?
私は大阪大学プロジェクトチームでリーダーを務めています。大阪大学プロジェクトは国にとっても、進鳳堂にとっても非常に重要なプロジェクトです。
重要なミッションを自分に託してくれた小倉さんには感謝しています。
——このプロジェクトを通してどのようなことを成し遂げたいですか?
このプロジェクトを成功させ、人々の生活をより良くしていきたいと考えています。周りを見渡して不快なことを愚痴るのは簡単なことです。しかし、問題を解決するには勇気と献身が必要です。私たちのチームには勇気と献身があります。
要するに、「人々が簡単かつ迅速に英語を学ぶのを助ける」ことを実現させることがそれに値する。小倉さんの指導のもとに目標を達成できると信じています。
——では最後にアブさんの「夢」について教えてください。
私は夢は持っていません。夢ではなく、計画や目標がああります。夢ではなく実現させるべきことだと捉えています。
では、目標を達成するのはいつなのか?これはとても難しい質問です。
まずは、チームでこのプロジェクトを成功させ、次の大きなステップへと導く。それが未来の大きな計画を実現することにつながると思っています。簡単ではありませんが、不可能ではありません。チーム一丸となって頑張ります!
——共に頑張りましょう!ありがとうございました。